釣具マニアです。
会社の若い連中が最近好んで使っている
プラスチックケースがある。
最初に見たのが管理釣り場で
Ｍ君が使っていたルアーボックスだ。
それは、いくつかのカラフルな角の取れたボックスで
シンプルなのだが
少しレトロ気味なおしゃれなデザインで
妙に釣具マニアは気に入ってしまった。
「Ｍ君、そのボックス良いね～」
「これですか？最近このケース使ってるんですよ」
「ふ～ん」
「えーと、ですねこれがマイクロスプーン用です」
「お～!」
「これが２．５ｇ主力スプーンのボックスです」
「そろえてるね～」
「これがミノーのボックスですね」
「う～ん、全部フォームのレイアウトが違うんだ？」
「ああ、これですか」
「そう」
「コルクシートとフォームバーが付属していて
自由にレイアウトができるんすよ」
「なんと！」
「コルクシートは厚さが１．５ｍｍぐらいの
両面シールのシート状の物が２枚入っていてこれを貼るんです。」
「そして、その上に付属のＥＶＡバーが４本を
お好みのサイズに切り分けてレイアウトします」
「なるほど～、それでいろんなレイアウトになるのか」
「そうですね、コルクシート貼らない場合とかもありますが
購入すると使用例とかも付いてますから
それを見てアイデアをひねり出してもいいじゃないですか」
「フライのボックスにも良いね」
「そうでしょ、実はフライを入れた奴もあるんですよ」
「えっ！どれどれ」
「これです」
「お～～実にいいね
このグリーンのボックスカラーにコルクシートが実に新鮮だな
特にコルクシートがいいよ」
「ですよね～」
「最近のフライボックスはさ
白い硬質エチレンボードみたいな物が貼ってあるけど
あれってさ、何か無機的で味がないよ」
「実はボックス本体は色々なカラーもあるんですよ」
「ほ～、それは楽しみだね
コルクシートとフォームバーを組み合わせて
どんな感じになるかな
このオレンジなんか。いけてるよ、味があるね」
「釣具マニアさん
実はこのボックスの売りはデザインだけじゃないんです」
「何々」
「このコーナーの丸みが肝なんです」
「丸み？」
「ポケットとかに入れても引っかからないんですよ」
「確かに引っかからないよ
だけど角に立体的なＲを付けるのは
某有名フライボックスのメーカがやってるからな～」
「そこです！！」
「何だよ！大声出すなよな、吃驚するじゃないか！」
「釣具マニアさん、その有名フライボックスのメーカの
フライボックスは販売価格いくらでしょうかね？」
「サイズとか内部構造のパーテーションにもよるが
２５００円から３５００円じゃないかな」
「そうですか～実はfinesse（フィネス） ヒップボックスは販売価格が・・・」
「なんと！」
「なんと！？」
「なんと！実売価格495～～円～」
「よ、よ 495円・・・・
タバコの値段と大して変わらんじゃないか」
「そうでしょ！」
と・・・
そこに、ややこしい奴の登場である。
「おう！Ｍの字とマニアの親分さん
釣りをしてないと思いきや
姉さん、みたいに道具箱の見せ合いっこと、きやがって気持ちが悪いや！」
「いや、Ｓじゃなないか・・・・
このフィネスのヒップボックスがな、なかなか良い仕事してんだよ」
「なになに、良い仕事だと・・・
ふん！495円て値段てのは
仕事に手を抜いてる証拠だってんだよ
他の人は騙せてもなぁ
この隠密廻同心 村上平四朗は誤魔化せないんだよ！💢」
と勝手な事を言い出すと。
ヒップボックスを取り出してジーンズの後ろのポケットに・・・。
「はて？・・・」
化石のように固まっています。
「ジーンズにめちゃくちゃ合う！」
「・・・」
「あうな～、アメカジだな～、
ちょっと俺って釣りでもスタイル気にいてる感が凄すぎる」
「・・・」
そして今度は「待てよと」
と言って急に道路に座り込んだ。
「ストリートスタイル！！」
「・・・」
「でも・・・」と言ってヒップボックスをお尻のポケットから出すと・・・」
「割れてな～い」
「お尻のポケットにボックス入れたまま
座ればケースが割れるとでも思ったんですか～」
「いや・・・・💧」
「あたりまえですが
触ってみて柔らかめのプラスチック素材なんで高い強度なんてないですよ。」
「いや、ちょっと、お尻にいれたまま座ったら
どうなるかな～と思って・・・」
「兎に角、これでヒップボックスの優秀さを認めてくれますね」
「なにを～俺は絶対に認めンからな！」
「なんでよ！」
「とりあえず、実際使って見ないとな認められないだろ
という事で、Ｍ～来週俺の分買ってきてくれないか～」
「ヒップボックスは人気商品でロングセラーです」
「なに！もったいぶりやがって、こん畜生！！」
「Ｓよ～お前もヒップボックスみたいに
角を取って丸くなった方ががいいと思うぞ」
仲間内ではフィネスのヒップボックスで結構遊んでいます。
特にコルクシートを貼ったときの風合いが良くって！
みんなそれそれのシーンで工夫して楽しんでいます。
サイズもカラーも豊富なのでプラグの種類に合わして楽しんでください。
何か釣りが楽しくなるようなボックスです。
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